HanaHanaの原点には、
私の祖母の経験があります。
私の祖母は、昔からとてつもなく明るく、ひょうきんな人でした。いつも周囲を笑わせ、祖母がいるだけで、その場が明るくなる。私にとって祖母は、そんな存在でした。
しかし、祖父に先立たれてから、祖母は少しずつ元気を失っていきました。ひとりで暮らすことが難しくなり、私の実家へ来ることになりました。
けれど、家族は日中仕事で不在です。慣れない土地に知り合いもおらず、安心して出かけられる場所も、気軽に話せる相手もいない。老人ホームも満員で、すぐに入居できる状況ではありませんでした。
祖母の元気は、日に日に失われていきました。
「生きていても仕方がない」
あれほど明るかった祖母の口から、その言葉を聞くことになるとは思いませんでした。
私自身も離れて暮らしており、実家へ顔を出せるのは時々だけでした。会うたびに、祖母が驚くほどの速さで元気を失っていく。その変化を目の当たりにした時のショックは、今でも忘れることができません。
その後、祖母は息子夫婦の近くにある老人ホームへ移りました。人と話し、誰かと食事をし、自分のことを気にかけてくれる人がいる。そんな日常を取り戻したことで、祖母は少しずつ、本来の明るさを取り戻していきました。
その姿を見て、私は強く感じました。
人には、ただ生活するための家だけではなく、人とつながり、自分らしく生きるための「居場所」が必要なのだと。
介護が必要になってからではなく、元気なうちから通える場所。
デイサービスでも、老人ホームでもない。
好きな時に訪れ、誰かと話し、趣味を楽しみ、時には何もせずに過ごせる場所。
そんな第三の居場所をつくりたい。
その想いから、HanaHanaは生まれました。
いつか、ふと人生を振り返った時に、
「HanaHanaがあってよかった」
そう思っていただける場所を、皆さまとともにつくり上げていきたい。
私は、そう強く思っています。
あの頃の祖母と同じ思いを、
誰にもさせない。
ここに集う皆さまの毎日に、
笑顔という花を咲かせたい。
それが、HanaHanaに込めた私の願いです。
